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エンターキーは大胆に


 F6を押そうとして間違ってF7を押してしまったときの気持ちは、キーボードという入力デバイスが残っている以上、きっといつまでも残り続けるでしょう。ファンクションキーは押し間違えに気づかないことがよくあるから困る。しかも、アプリケーションによってまったく動作が違うから、アクティブになっているアプリケーションを勘違いして押してしまったりして、うぼぁー!な顔になることもある。あのやっちまった感は恐ろしい。


 とくにこれといった意味もなく、利き腕ではない左手で文字を書く練習というものを一日三分ほどやるようになりました。とくに意味はないので目的も当然ないんですが、自分の書いた文章がまるで自分の文章に見えないというのは、普段から見慣れていないからという理由だけなんでしょうかね。
 筆跡が個々で区別されるのとはまた違った意味で、自分がいままさに書いている文章、文字は『これは自分の文字だ』という認識をどこかにもっていて、それが当然で、なんら疑問を挟むことなく書きつらねることができますよね。言ってしまえば、それは脳内で考えた言葉を“手でアウトプットする”という動作を無視して、脳内で考えた言葉が直接紙に浮き出ているとでもいうような感覚で、無意識が介在しているんですよね。鉛筆を手に取ろうと思ったときに『右手を動かしたあと、指を動かして、ひとさし指と中指の間に挟もう』と考えたりしないように、文字を一文字ずつ認識しながら文章を書いたりするわけじゃありませんから。
 しかし、これを利き腕でない側でやろうとすると、動作にいちいち命令が必要で、意識して動かすということが必要になります。そこで文章を書く練習、という話に戻るなら、頭の中身が『手をどう動かすか』ということにかかりきりになってしまって、肝心の脳内に浮かんだ言葉、というものがかき消えるんですよね。
 これは単純に動作の学習をすれば問題はない、という意味ではなく、仮に両手で文字を不自由なく書けるようになったとして、また、どちらの手でも同程度のスピードで文字を書けるようになったとして、どちらの手を使っても同じことを書くのか、という自分自身の意識への問題になります。

 自分の書いた文章がまるで自分の文章に見えない、というのが単純に字の巧拙であるならなんの不思議もないんですが、たとえばPCのキーボードという入力デバイスと手書きでの比較なら、文章そのものに違いがでることはよくあるんですよ。具体的にこういうものだとは説明はできませんが、いわゆる文体と言われるものかもしれません。私に関して言えば、手書きで書いたときより、PCのキーボードで書いたときのほうが読点が多いような気がします。で、一文が長くなる。あと副詞がやや多いような。そんな感じです。もちろん、普段から意識してわかりやすい文章になるよう心がけている……とは言いがたいですが、まあ気をつけています。

 いや、私の無意味な指針はさておき。

 脳内に思い描いた言葉が、左右を使いわけることによって違う文章として書き上がるかどうかです。もし、左右の手のどちらを使うかによって脳内から文章への変換が違う形で行われるのであれば、一つのアイデアで複数の文章を書けるということになり、考えを深めるうえで非常に役立ちますし、お得感もあります。しかしその一方、脳内に浮かんだ言葉というものの不定さが確実になり、言葉を文字として書きだすことそのものが不完全な出力だということになってしまうんですよね。
 正直なところ、この後者の点はいつも私自身気にかかっていて――というか私に限ったことではないでしょうけど――、思ったことが思い描いた通りの文章として形にならず、もどかしい気持ちになることがよくあるんですよ。それが語彙の少なさや、表現の少なさからなるものならまだ諦め(?)もつくというか、やりようがあるんですが、いまここで書いたような『そもそも脳内に浮かぶ言葉はあやふやすぎて定形を保てるものではない』という理由からなら、どう解決すればいいのか見当がつきません。とにかく多くの文章を書くことである程度固まってくるというのならそれでいいんですが。

 思考は言葉からなるとかどうとか言いますが、文章はどこからなっているんでしょうね。ちゃんと脳内の言葉と直通で繋がっているんでしょうか。
 なにやら脳波で文字や絵を出力するデバイスが開発されているらしいですが、あれはいったい私たちの文化にどういう影響を及ぼすんでしょうね。人間が本心だけで繋がるようになり、さらには文字の垣根まで取っぱらわれたとき、文化がどんな方向に進んでいくのか、期待半分、不安半分で待たずにはいられません。
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