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ハーモニー ――かつてわたしにはわたしであるという思い込みが必要だった――


ハーモニー
著:伊藤計劃
出版:早川書房
ジャンル:フィロソフィーSF



 哲学としてのSF、というのもなんか妙な表記な気がしますが、なんとなくそんな感じ。エンターテインメント性は高いです。ドラマ・映画化できるような面白味とはまったく違いますが。小説だからこそ表現できた圧倒的重量の空気を味わえます。

 同著者の作品『虐殺器官』から数十年後の世界。あらゆる“正しい”を取り入れたユートピアを築いた人間たちの先、目指すもの。ユートピアという到達点は存在しない、それは当然のことなのに、ともあれば私たちはすぐにそのことを忘れてしまいます。ユートピアで生まれ育った人間が新たに求めるものがユートピアでないと、どう否定できるのか。作中で、人の望むもの、人が価値を見いだすものについて言及されていますが、それは真実、この作品の中でたどり着いたものを表していると言えるでしょう。
 
 SF好きだけではなく、普段SFを読まない人の為の入門作品としても十分に楽しめる作品だと思います。『虐殺器官』と併せて読みたい傑作。
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