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虐殺器官――なぜだ、なぜこんなことになったんだ――

虐殺器官
著者:伊藤 計劃
出版:ハヤカワ文庫
ジャンル:現代SF


 読み終わったとき、なにも印象に残りませんでした。正直、おおまかなストーリーを頭の中で反芻しても、どこがどう面白かったのかまったく説明できません。
 しかし、これはエンターテインメントとしてのSFでは最高峰の小説だと思います。有名SF作品に比肩、いやそれどころかそれらと同じ場所に並べてもなお一際強く光るものがある、そんな作品だと思います。


 なにから説明すればいいのか。とりあえずあらすじから入りましょうか。

 暗殺に特化した特殊部隊のリーダーであるクラヴィス・シェパードはいつものように任務を受ける。クラヴィスが任務で向かった先の各地で展開される大量虐殺、そしてシェパードの任務の先で常にその存在が確認されるジョン・ポール。まるでその名前だけが暗躍しているかのように、ジョン・ポールと対峙することなくシェパードは任務を達成していく。
 すべての人びとがID管理された“自由で安全な”社会、認識されない物歴(メタヒストリー)、見えないもの、見ないもの、そして「地獄はここにある」。

 世界は、男にとっての現実と交錯して一つの方向にたどり着く。彼の物語の結末を見届けることができるのは彼だけなんでしょう。


 この作品と世界観を共有したらしい『ハーモニー』という作品もすでに出ているようなんですが、非常に残念なことに、この『虐殺器官』『ハーモニー』を書かれた作者の方はもう亡くなられているそうです。『虐殺器官』の解説者による後書きでそのことが書かれています。しかし、作者の方が亡くなられた後でも、私はこうしてこの作品を読むことができた。そのことは、嬉しく思います。伊藤計劃先生のご冥福をお祈りします。
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