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「快楽主義」のすすめ ――快楽と自由――


「快楽主義」のすすめ
著:里中李生
出版:知的生きかた文庫(三笠書房)



 里中李生という人は知りませんが、なぜかこの著者の本が3冊本棚にありました。他2冊は『「かわいい女」63のルール』(王様文庫)、『もっと「モテる男」になる方法』(王様文庫)という本。なんで買ったんだろう。資料用だろうか。

 まあ、それはさておき。

 この本とは大して関係はありませんが、古代ギリシアだかローマだかにストア派、エピクロス派という思想がありますよね。それほど詳しくないのですが、たしかローマ五賢帝の最後の皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニヌスがストア派哲学に傾倒していた、という文章を見た気がします。具体的な思想については、ストア派が理性の追求、というもので、エピクロス派が快楽の追求。世界史でこの知識を得たときはつい対立思想かと思いましたが、実際はそうじゃなかったようですね。正直、詳しくは知らないんですが。

 それで、この本。なるほどどうして、タイトルを裏切らない本です。男女間の恋愛を、恋愛という枠組みの外から捉えた、つまり快楽という視点から見る恋愛とセックス。男の思想を、快楽という目標から構成していく文章。まさに快楽主義のすすめです。

 以前、私は自己啓発本だかなんだかに関する話で、「小手先の技術をただの金儲けの為に執筆して本にしているものはまだいい。むしろ本人の成功談などに基づいて、著者本人が正しいと思い込んで書かれている本の存在のほうが厄介」と言いました。「変に臨場感をもつから」と。
 この本は、おそらく、著者本人の経験に基づいた文章が多いです。しかも飾り気がない。なので、妙な力を持ってます。まあ、言ってしまえば本気で書いてる文章ってやつですね。小手先で書いたものには思えない。
 なので、この本は悪影響を及ぼす可能性が高い……とも言えることには言えるんですが、この本と妙な自己啓発本との決定的な違いは、この本は啓発を目的としていない、ということです。
 「こういう生きかたをしたらいいよ」ではなく、「こういう生きかたをしているやつがここにいるよ」というスタンス。それ以上はない。押しつけがましいところがない。言い換えれば投げやりとも言える。

 こういうものだと思います。こちらのほうが、啓発としては正しい。もちろん、著者の考えが啓発にないということは前提として、ですが。
 なんにしてもそうですが、それを好きでやっている人に「それをやめろ!」と言っても何の意味もないわけです。そして、いくら口先の技術を使って遠回しに言ったとしても「やめろ」という意志が根底にある以上は、必ず相手にわかります。そういうものです。
 本当に相手にそれをやめさせたいなら、「やめろ」ではダメなんです。やめたとき、またはやめた人がどういうことになっているか、というありのままの事実を見せることのほうがよっぽど働きかける力となる。もちろん、「やめさせよう」と思ってやっていたらやはり効果はないでしょうがね。

 目的と手段を履き違えるな、とはよく言った台詞ですが、これほど実行の難しいことはない。思う通りにしようとすればするほど、何事も思う通りにいかないものです。

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