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プレゼン事件


「最後まで立っていたのは私だけでした」と、スズメ学校卒の若者は語る。
「残り8分までは順調だったんです――もちろん不調を訴える人はなかった。巨乳に誑かされた人さえもね――、しかし、まさかですよ。まさかそれまでの時間が私に与えられた唯一の機会だったなんて思いもよらなかった!」
 プレゼン用に作った資料を若者は取り出す。最後の8分に使われた資料。言うなれば、それは若者にとっての恐怖に他ならなかった。若者は一番上の用紙を取り上げた。ソプラノリコーダーの絵だった。
「……こいつを出したとき、友人でもある私の同期が目を見開きました。彼が思ったのはこういうことなんですよ、『俺の友人が正気を失っちまった!』。それは間違いなかった。私はまったく正気を失い……なにも分からなくなってしまっていたんです」
 このとき、すでに半数の人間が泡を吹いて冷たい床の上でのた打ち回っていたという。
「私は失敗を少しでも取りかえさえなければとすぐに次へと移りました。だが――くそっ、なんてことをしちまったんだ! 私はよりにもよって、よりにもよってこんなものを掲げてしまったんです!」
 そうして若者が机に叩きつけるように出した資料は恐るべきものだった。
 縞パンである。
 スクリーンに若者が用意した資料が映し出されたとき、床に転がっていないものはなかったのだった。
「地獄でした! どうしようもなかった……私はなにも出来なかったんです……呆然と立っていました。私一人で! どうしようもなく!」
 そして、若者が力を失い立ちすくんでいる傍らを風が吹き抜けていったという。若者は最後の資料をセットし、その場を立ち去った。会議に出た全員を助ける為に。
 会議室のスクリーンには、ただ、ニーソックスが映しだされていたのだろう。
「……私はこの悲劇を伝え聞かせなければならないと思っています。私たちの正義は悲劇を食い止めるところにあるのです」
 悲痛ともいえるほどの決意をもって、若者は二次元の美少女を探しに行った。若者の失踪届けはまだ出ていない。

(9月3日 夢って唐突に意味不明で終わるじゃないですか。人間の一生もあんなものなんでしょうね。いや、悲観的な意味とかでなく。
 つまり、そう気構える必要がないというか。いや、構えている人はそもそもいないかもしれませんが)
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