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とらドラ7!まで――「それは不器用、っていうんだよ」――

 『とらドラ2~7!』 著:竹宮ゆゆこ イラスト:ヤス
 出版社:電撃文庫 属性:目がつり上がっている

 エントリタイトルの台詞は作中の引用。ですが、実際はこの台詞を言った人物もかなり不器用だという。
 こういう人物はあれなんですよ、自分で一番欲しいものを諦めることへの抵抗を失ったんですよね。なんていうか、根っからの兄、姉気質。弟妹を持つっていうことは、こういうことなんだぞ、と。おそらく、一人っ子である竜児や大河、亜美には一生理解できない。あー、そういえば、実乃梨も弟がいるんでしたね。どこでそんな記述を見たか忘れましたが。確か前半だったような。2、3巻辺り。あれ、大河も義理の弟妹はいるんでしたかね。まあいいや。

 先に2~5までの簡易感想。

 2巻。亜美が転入してくる話。
 3巻。大河が亜美と水泳バトルする話。
 4巻。夏休み。亜美の別荘に行く話。
 5巻。文化祭の話。
 ここまで失速なし。熱は冷めることもなく駆け抜けていっています。激動の夏から収穫始めの秋まで。
 腹黒モデルの乱入とわずかな波紋。とくにこれといって大きな立ち位置の変化があるわけではありませんが、内容が爽快。竜児と大河の、どこからどう見ても失敗するだろうと思わせる作戦と、次々に降りかかってくるイベント。二人がそれぞれの目標を前に、雄叫びを上げながら突撃するわけですが、一向に事態は進展しない。
 しかし、二人はなんだかんだで楽しみます。私も楽しめます。大河が貧乳という事実がわかっただけで私は満足だ!(どうしようもなく手遅れ)
 ただ、5巻はちょっとした変化がありますね。ここで大河の父親という人物が竜児の前に姿を現すわけですよ。大河を干物になる寸前まで追いつめたといっても過言ではない父親。いや、大河が自ら家を出て行ったわけですが、家を出て行くことになった原因に父親の行動が深く関わってますからね。それでまあ、あーだこーだとなるわけですが、そこで竜児は、大河の親友であり、かつ自分の想い人である実乃梨と意見を違えるわけです。これが、後に文化祭革命と言われることになった事柄である(歴史改ざん)

 6巻。
 ひとつの恋が決定的な終わりを迎える巻! 熱い! でも当事者スピードが遅い! おせぇんだよグズが! 走れ走れ走れ走れはしれぇぇぇッ!  と、応援したくなる。
 かつ目して見よ! ってなにかのアニメでありましたね。巌窟王でしたっけ? まあいいです、とにかく終わり。もうどうしようもない終わり。問題は、この終わりを見届けた人間たちがどう動くか。ちなみに、この巻でまた大河は私の中で大きく株をあげました。なにかしよう、が、わかりたい、に変わるわけですよ。この強さは貴重。望みは叶わないことよりも、望みの先が空白であることの方が辛いんですよね。大体、いくら相手のことを知ったとしても、自分が好かれるとは限らないわけですから。下手すると嫌われることさえあるかもしれない。その人が知られたくないと思っていることを知ってしまう可能性だってあるわけですから。それでも、その為に立ち上がろうとする姿は格好良い。本当に大河が成長していっているのがわかります。
 一方、ばかちー(亜美)はだんご虫のように丸まっていた。耳年増の典型なんでしょうかね。いくら大人の事情を見てこようが知っていようが、こいつ自身は子供なんですが。とはいえ、最後の最後でそのことに気づいたような描写がありますけどね。いや、気づいてたのに見るのが怖かったという方が正確なのかもしれませんが。

 7巻。
 亜美と実乃梨と独身(30歳)がのた打ちまわる巻。耐震偽装は酷すぎる……。誰か独身(30歳)を助けてやってくれ……。
 しかし、その裏で竜児と大河は報われています。もちろん竜児は気づいてないんでしょうが、竜児が作中で“幻のバトン”と称した、大河から受け取ったものは、竜児がこれまで実乃梨に気持ちを伝えるため奮闘してきたことすべてに報いるだけの重さは間違いなくあるでしょう。竜児と大河は本当に格好良い。やっぱ人は見かけじゃありませんね! 大河は見かけもかわいいけどな!
 ところで、この巻でほぼ自ら戦線脱退フラグを用意した亜美さんはどうなるんでしょうね。本編が終わった後に救いがあるか、はたしてそのままか。それにしても、こいつは厄介な生き方していますね。プライドが彼女に愚かしい振る舞いというものをさせたがらないんでしょう。とはいえ、実際には思い切りそういう振る舞いをやっていますけど。実乃梨や竜児に対して。羨ましい、妬ましい、でどこまで誤魔化せるか。彼女が客観的に見てきた大人の事情の中には、処方箋はなかったんでしょうね。


*補足:8巻とスピンオフ!まで買っているんですが、時間がなくて読めませんでした。二つ合わせて、近いうちにまた簡易感想を書きます。しかしもう、とにかく大河が好きだ! 最高だぜ、この作品!

(8月13日 竜児は、なにかあるたびに「顔こえぇよ!」と言われているので、正直、ちょっと不思議だったんですよ。どうして卑屈なキャラにしなかったのか。「こんな顔なんだからどうしようもねえ……」というふうな思想が見えるキャラ。もちろん作品の流れでそうしなかったこともあるんでしょうけど、これって母親の設定で上手く消したんでしょうね。あとは良い友人をもった、という理由もあるんでしょうけど。本当、設定作りが凄いですね。最初からここまで考えて設定を作ったんでしょうか。すごいです、本当。)
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