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本の読み方 スロー・リーディングの実践/平野啓一郎


 ブクログの方でもレビューを書いたのですが、本の内容云々ではなく、読んでいて思ったことがあるのでちらほら。

 本をどう読むか、は生きる上で欠かせないものとして本を手にとって来た人なら一度や二度は悩んだことがあると思います。私はこれについて無回答としているつもりでした。大筋を読めればそれでいいと思ったことはありませんし、何かを獲得する為に読むものと思ったこともありませんでした。言うなれば、読書の実益について考えることから目を逸らしていたわけです。
 しかし、この作品を読んでいて、私は読書は楽しむ為以外の何物でもないと思ってるのだと自分の中ではっきりしました。

 『読書』というと冊単位で読むものだという意識が一般的にあると思うんですよ。文豪達の作品についても読んだことそのものが教養扱いされるような風潮があり、作品について語られるのもストーリーや、その根底を流れる思想のテーマといったものばかりです。
 ところが、いざ作品を読んでいると、それらよりも深く直接的に沁みいるものと度々遭遇します。文章です。
 こうこう一連の流れがあって、だからその場面が云々、あるやり取りから見られる相関関係が示すものは云々などと言った大仰なものではなく、たった一文、しかも何の変哲もない文章に心を動かされることがあります。それは作者の視点から得られる体験ではなく、読者の視点から得られる体験でしかないわけですが、そのような体験を積み重ねるからこそ読書を楽しいものだと感じられると思うのです。
 無論、全部を通した上での中身を語ることに意味がないとは思いません。ただ、どうせなら、スポーツの観戦がそうであるように、瞬間にも楽しみを見いだす、そういった読書がしたいですね。
 
 
 
 
読み流す読書を、知識や経験の一つとして落とし込む読書へと変える為に指標を与えてくれる一冊。
文中で再三語られる『量より質の読書』を実践する為に必要な技術が、具体的に語られている。接続詞の読み方、傍線の使い方、助詞や助動詞への注意などといった、基本だが読み落とし易い部分の重要性を述べ、その上で作者は再読の価値を説いている。一冊の本を繰り返し読むことは無駄なことではなく、より深い理解と成長を読者に与える、その言葉は積ん読にせき立てられるように本をめくらなければならなくなってしまった読書好きを、今すぐにでも救ってくれるはずだ。
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